蛇口をひねると出てくる「水道水」は、どのように作られて地域の皆様に届いているのでしょうか。
水道に関する様々な情報を広くお伝えするため、動画「はたらく!浄水場」をシリーズでUPしていきます。
安全でおいしいお水がどのように作られているのか、見学会でも見られない浄水処理の裏側をお見せします。
お子さんたちが見ても伝わるような、親しみのある動画づくりを心掛けています。
※このあと、いくつかの投稿で以下の通り、独自の単位表記を使用します。
「pool」:25メートルプール1杯分を1単位とした量
薬品混和池(やくひんこんわち)・
フロック形成池(フロックけいせいち)
「PAC(ポリ塩化アルミニウム)」という名前の薬品を注入しています。
PACを注入した水をかき混ぜると、短い時間で水のにごりや有機物、微生物のような細かい汚れ同士をくっつけることができます。汚れ同士を大きいかたまりにすれば、次の「薬品沈殿池」で汚れをより早く沈めることができるのです。
薬品混和池では、水の中の汚れ同士をくっつきやすくするために硫酸を注入して、PACの凝集効果を得やすい酸性度に調整しています。
フロック形成池では、撹拌機という羽根車でお水をゆっくりかき回すことでフロックと呼ばれる汚れのかたまりを作っています。動画や写真からも分かるようにひとつの池が3つの槽に分かれていて、右側から水を送り、「右 → 早い」「中央 → ふつう」「左 → ゆっくり」と羽根車の回転速度を徐々に遅くすることで、フロックがより大きいかたまりになるようにと考えて造られています。
特別高圧受変電設備(とくべつこうあつじゅへんでんせつび)
日本で使用されている電力には、電圧の違いにより主に特別高圧、高圧、低圧(従量電灯、動力)等に分かれていますが、その中でも特別高圧は最も高い電圧であり、発電された電気をロスなく送電することができ、エネルギーを効率的に利用することが可能です。
大寺浄水場の特別高圧受変電設備は、電力会社から送電された66,000Vの電気を受電し、変圧器で3,300Vに変換(降圧)して各電気設備へ配電し、容量の大きいポンプなどの機械を動かすのに使用しています。
大寺浄水場では、1日平均36,544kWh(R6年実績 13,338,588kWh/365日)の電力を使用しており、これは一般家庭1日分の消費電力を10kWhとした場合、約10年分(3,654日)です。
沈砂池(ちんさち)・薬品注入棟(やくひんちゅうにゅうとう)
取水ポンプにより、汲み上げられた川の水が入る最初の池がこの沈砂池。
ゆっくりとした速さの水の流れを作ることで、目で見える大きさの砂や小石を沈めています。
このあと、薬品注入棟で次亜塩素酸ナトリウムと硫酸を混ぜます。
次亜塩素酸ナトリウムとは、家庭で使用する台所用漂白剤(塩素系)と同様の成分で、強い酸化作用を持つ殺菌剤。河川から取水した水の殺菌消毒を目的に注入しています。
そして、硫酸も加えます。これは次の行程「フロック形成池」というところで、水の濁りの粒子をまとめて沈殿させる効果を高めるために、お水の酸性度を調整する必要があり、ここでpH6~8くらいの酸性度に安定させるために注入しています。
どちらも、川の水の状況に合わせて注入量を変える繊細な作業で、知識と経験が必要です。
※pH…水溶液の性質が酸性からアルカリ性のどの性質に当てはまるか0~14の数値で示す指標。7が中性。
送水ポンプ棟(そうすいポンプとう)
取水口で汲み上げた平均265 pool/日を取り込むのに、通常3~4台の給水ポンプが24時間フル稼働しています。
3台のポンプが負荷率70%で運転した場合、1日の使用電力量は約3,500 kWh!!
これは一般家庭の消費電力約1年分にあたります。
取水口(しゅすいこう)
小櫃川の水を、木更津市にある小櫃堰でせき止め、大寺浄水場の取水口から平均142,000 ㎥/日(平均265 pool/日)を場内に取り込んでいます。























